【別府競輪(ナイター)FⅠ】「誘われていると思ったけど」飯田憲司が相手の術中にはまりながらも1着
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
A級の準決3Rは飯田憲司(42)=静岡・96期=が、相手の策にはまりながらも白星を手にした。
番手の長井妙樹がSで中団取りの好アシスト。浅見隼が後ろ攻めから布居大地を抑えたことで、いったんは6番手になったが、打鐘2センターから空いた内をスルスルと上昇した。「浅見君が誘っていると思ったけど、内に行って4番(布居)と勝負だなって」。浅見の術中に自分からはまりに行って、3番手を布居と取り合いに。そうこうしていると、今度は2番手の内も空いた。「空いたのは2回目だったし、そこで行きました」
まんまと八尋英輔をしゃくって浅見の番手を確保すると、終4角から鋭く伸ばして1着ゴール。「作戦は、緩んでいたらカマすことも考えていた。別府は優勝したことがあるし、風も気にならないんですよね」。インコースを攻めに攻めての勝利に笑顔が止まらなかった。▼11R決勝は牧田悠生と話した結果、単騎戦になった。そうなれば、松下綾馬の3番手から堀川敬太郎を張り気味に捲るか、蓮井祐輝がけん制したところで内を突っ込むかの二択。4-7=12。
▼6R(長松空吾)近藤翔馬の調子がいいとはいえ、長松には自慢のスピードがある。2番車なら初手で後ろ攻めになる心配がなく、展開一つで互角以上の勝負もできる。2-135-1345。