【平塚競輪（ナイター）GⅢ開設記念】郡司浩平が深谷知広の気持ちに応えV　4月の川崎に続く地元記念制覇

　平塚競輪のGⅢ開設75周年記念「湘南ダービー」は13日、ナイターで決勝戦が行われ、郡司浩平（34）＝神奈川＝が終BSで深谷知広の番手から捲りを放って優勝した。郡司マークの和田真久留が2着に続き、南関後位から伸びた山口拳矢が3着。郡司のGⅢ優勝は先月の川崎に続いて今年4回目、通算25回目だった。

　■ヒーロー
　南関4車の結束が他の5選手を圧倒した。地元勢の拍手に迎えられた郡司は、「ほぼ2分戦。前を取って、深谷さんが早めに踏み上げて…。もっとペースに入れてもいいのにとも思いましたが、その気持ちをくみ取りました」

　準決に続いて気迫あふれる仕掛けで深谷が主導権を握ると、別線勢は誰も動けない。すんなり番手の郡司が「（ラインは）4車ですしね。確定板には3人しか載れない。深谷さんには申し訳なかったけどバックから行かせてもらいました」。後ろを固めてくれた和田、岩本への配慮もあって、自力チェンジした。

　「深谷さんもですが、SSなのに岩本（俊介）さんが4番手を回ってくれた。改めて自分も、南関全体に対してそういう役割を果たしていかないといけないと思いました」と、感謝の気持ちを口にした。

　今年すでにGⅢ4Vと、好調の波が途切れない郡司。今後の目標は「もちろんGⅠを勝ちたい」ときっぱり。次走青森全プロ記念をはさんで岸和田での高松宮記念杯へ、Vロードは続いて行く。　　（大森徹）