【武雄競輪(ミッドナイト)GⅢ】佐々木和紀が山田庸平に番手勝負「勝負権が一番ある位置」

佐々木和紀(28)=神奈川・117期・S2=が、追い込み選手道を貫く。初日3Rは先行する渡邉雄太の番手から伸びて勝利。「S級で初めて勝ち上がれました。雄太さんのおかげだし、父(龍也・57期・引退)が組んだメニューで練習した成果が出た」とS級での予選初勝利を喜んだ。
初のS級決勝入りが懸かる準決9Rは、九州4車と南関東3車という構成。渡邉-萩原孝之の静岡勢の後位を固めるかと思われたが、佐々木が下した決断は「北津留翼さんジカ」。北津留のハコを巡って、もちろんその位置を主張した地元で今節の主役・山田庸平に真っ向勝負を挑む。
佐々木は「勝負権が一番ある位置だと思うし、雄太さんにもお世話になっている」と理由を明かした。前期のA級では自力で走る場面もあったが、前検日には「追い込みにシフトして、父や兄(龍・109期)みたいになれたら」と脚質転換を示唆していた。
「山田さんにもあいさつしました。せっかく準決に上がれたし、挑戦者の立場で頑張りたい」。全国の競輪ファンにヨコでアピールして、名マーカーで知られた憧れの父に一歩でも近づく。