【小倉競輪(ナイター)FⅡ】小林真矢香「予選の1着なんていつ以来かな?」3番手捲りの金星に満面の笑み
ガールズ予選1の5Rは、人気薄の小林真矢香(24)=石川・122期=が3番手捲りで快勝。3連単は2万5730円(55番人気)の高配当決着となった。
50点オーバーの実力者が4番手以降でけん制するような流れ。加藤恵-野寺梓の後ろで3番手だった小林は、終2角から岩崎ゆみこの仕掛けに合わせてスパート。じわじわと加速して逃げる加藤をのみ込むと、その勢いのまま押し切った。
「岩崎さんが後ろだったし、先に行かないと」。駆り立てられるように踏んだものの、厳しいトレーニングの成果で脚色は確かだった。「あっせん停止の期間に静岡の養成所でバイク誘導もしてもらったし、いろいろと練習ができました」
前期ラストの名古屋で誘導妨害失格。今年2月から3カ月間欠場のペナルティーを受けたが、その時間をしっかりと活用できた。「予選の1着なんていつ以来かな? 本当に覚えていませんね」。出走履歴をさかのぼると予選の1着は、昨年1月の四日市(3、1、決勝7着)以来で1年4カ月ぶりだった。
「真矢香」の名前は母親の名前に由来する「真矢」に、将棋の駒の香車の「香」を付けたそうで、「三つの漢字の全てが〝真っすぐ〟っていう意味がこもっているんです」。2日目5Rもひたすらに一直線に踏み進み、連夜の金星をつかみ取る。