【久留米競輪・GⅢ開設記念】GⅠを経験した寺沼拓摩が自信をつけて最終日の白星へ

【記者コラム・野口雅洋の「1000円勝負」】
寺沼拓摩(26)=東京・115期・S1=は、6月の高松宮記念杯でGⅠ初出場。「何もできませんでした」と話したが、高いレベルでの戦いはいい経験となった。
今回初日は早めのスパート。上田尭弥のカマシを自らブロックして止めると、バックを取って3着で勝ち上がった。マークしたタイトルホルダーの宿口陽一からはレース直後、「脚も技術もある。拓摩は気持ちだけだよ。きょうも強かった」と激励された。精神面の強さが課題だったが、解消されつつある。
二次予選で惜しくも5着で敗退したが、3日目の特選7Rでは3番手キープから見事に捲りを決めて1着。「落ち着いて、行けるところから行こうと思った。根田さんが来る前に仕掛けて、駄目なら仕方がない」と攻めの気持ちを持ち続けた。その結果、2着に3車身差をつける圧勝となった。
「初日はしっかり走れたし、悪くはない。レースは気持ちが大事ですね。最終日も前々に攻める競走をします」。静かな口調だが、6月の間に大きな成長があった。この2節の成長を最終日もレースで表現する。
▼10R(寺沼拓摩) 単騎で前々に攻める。GⅠで失格があったが、ここで1着ならS1キープにつながる可能性はある。8-123-1235、8-2-9。
▼8R(渡邉雅也) 同県同期の長田龍拳マーク。何としても1着で締めたいはず。1-479-2479、1-4-3。
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