【九州王国再興へ】荒井今年3度目GⅠ決勝 【小倉】

準決10Rは、単騎戦の荒井崇博が1着。決勝の舞台を自らの手で勝ち取り、GP出場に望みをつなげた。
吉田拓矢-杉森輝大の茨城勢を追走。終1半、松浦の捲りに合わせて茨城両者が上に上がったところを内から抜け出した。「勝つ方法はあれしかなかったね。ダメだったらそれで終わりだった」。終2角からは無我夢中で最後まで踏み続け、新田祐大の強烈な捲りをも寄せ付けなかった。「先頭に出切ってからは訳が分かっていなかったね。ゴールがどこなのかも分からなかった」。激戦を切り抜け、今年3度目のG1決勝へと進んだ。今年の成績は23年の選手生活の中で、まぎれもなく最高。この勢いは本物だ。「最後にチャンスが来た。11・1%の可能性がある。このチャンスをものにできるように頑張りたい」。九州勢の決勝は荒井だけとなり、再び単騎での戦い。「切れ目から。何をやるか、今晩ゆっくり考えるよ」。G1初制覇へ、44歳の挑戦に注目だ。