【武雄競輪・FⅠ佐々木昭彦杯】貝原涼太は逃げ粘って2着も上積み狙って「ポジションをいじってみる」
【記者コラム・森川和也の追走一杯】
A級予選1Rは、Sで後ろ攻めになった貝原涼太(28)=栃木・125期・A2=が抑え先行で2着に粘った。
元々はロード選手。さすがの粘り腰と思われたが「道中で踏みっぱなしになったし、調子はあまり良くないですね」と不満げ。それでも「時間がたっぷりあるので、今からポジションをいじってみます」と上積みを求めるべく思いを巡らせた。
〝地脚マン〟特有ともいえるダッシュ不足が、貝原の出世を遅らせている。今期から2班に昇格し、今回参加前までの8場所で7度も予選をクリアしているが、まだ一度も決勝に乗れていない。ダッシュ勝負に敗れて「準決だと、そもそも前に出ることもできないことがあって…」
もちろん長い距離を踏めることは武器になるが、先頭に立てないことには話にならない。「時間はかかるかもしれないけど、練習してダッシュ力を強化していきたいですね」。こつこつと積み上げて、いつかは師匠・眞杉匠とS級での連係をかなえるつもりだ。▼準決3Rは落合達彦の番手ガードで逃げ粘って、初の1、2班戦の優出だ。7-1-245。
▼10R(中川誠一郎)前に踏む脚はかなり戻っている。2分戦で青柳靖起が思い切った発進なら、番手捲りでその思いに応える。3-1=4、3-1-67。