競輪

【豊橋競輪・GⅢ】脇本勇希がGⅢ初制覇 偉大な兄雄太の背中追いかけ飛躍誓う

 豊橋競輪の「第1回愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪」(GⅢ)は最終日の19日、12Rで決勝戦が行われ、最終ホーム最後方から仕掛けた脇本勇希(26)=福井・115期・S1=が番手から出た纐纈洸翔に踏み勝ってまくり切り、優勝した。脇本はGⅢ初制覇。S級優勝は2024年8月FⅠ福井以来2度目。纐纈に続いた笠松信幸が伸びて2着、纐纈が3着に入った。4日間の総売り上げは45億4360万2600円。目標の40億円を上回った。

■ヒーロー

 場内のイベントステージに多くのファンが残っていた。万雷の拍手喝采に迎えられた脇本は「自力で優勝できてすごくうれしい。ジャンからすごいスピードで行けるか分からなかったけど、タイミングを遅らさないように行ったのが良かった」と笑顔でファンに応えた。

 単騎で臨んだ決勝戦。中部4車、関東3車の強力ラインを相手に、「中団に入っても吉田有希君のやる気をそいでしまうだけ。吉田君が1車でも前にいて動いてくれたら、僕にもチャンスがあると思いました」と道中はじっと後方待機。思惑通りに吉田が仕掛けたが、「吉田君が出切ったらまずいなと。でも志田さんも突っ張るだろうし詰まってるうちに行こうと」とホームからロングまくりを決行。鮮やかなスピードで前団を捉えたあたりは兄・雄太の走りをほうふつとさせた。

 「今回はたまたま優勝できたけど、2分戦で警戒されてなかったからです。警戒されてもねじ伏せられるような力をつけたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。今後は「GⅠで活躍できるように頑張りたい」と偉大な兄の背中を追いかける。次走は24日からの岸和田に出走予定。ひと皮むけた脇本勇希の進撃が始まる。

元スピードスケート選手・高木菜那さんの祝福を受ける脇本勇希

 

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