【前橋競輪・GⅠ寬仁親王牌】伊藤旭は当地勝率100％　グリーンドームで「ぐりーんぐりん」

【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】
　伊藤旭（25）＝熊本・117期・S1＝が、連勝で準決へと駒を進めた。2戦とも単騎での捲りだった。

　2日目二次予選Aの9R、前日同様に後方待機。「2日とも車番が悪いので、誰も入れてくれないと思った。前が詰まるのを待った」と位置は求めず脚をためた。終1半、捲った三谷竜生を目がけて踏むと、終BSではイエローラインのはるか上を伸び続けた。

　「判断は悪くなかった。みんなが止まったので行きやすくなった。感触などというより、気持ち。熱量が足りていなかったので初日は山田英さんに付いてもらえなかった。また連係してもらえるよう頑張りたい」とメンタル面を強調した。

　前橋には初登場。これで2戦2勝だ。「走りやすい感じなどはないですね。ぐりーんぐりん回っている感じ。『グリーンドーム』なだけに」と冗談も飛び出た。

　ビッグレースでの1着で、穴を演出することも多い伊藤だが、このレースの3連単は1万1290円。SSの清水裕友を倒してもこの程度の配当なら、ファンにも前橋巧者として認められているのかもしれない。3日目を終えても前橋の勝率100％を維持できるか。準決はまたまた、外枠から単騎で挑む。

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