【小倉競輪（ナイター）GⅠ競輪祭】あっせん停止明けの山崎賢人は嘉永泰斗のGⅠVが刺激に「気持ちが入りましたよ」

レース情報

2025/11/18 18:00

【競輪ビッグレース連載「九州王国再興へ」】
　嘉永泰斗（27）＝熊本・113期・S1＝がGⅠ覇者になって初めてのビッグレースを迎える。先月のGⅠ寛仁親王牌を制してタイトルホルダーの仲間入りを果たした。

　「今年7月のGⅡサマーナイトフェスティバルから使い始めた新車がいい。8月頃から上がっている感じがあった」と夏場から好気配。9月の共同通信社杯で3度目のGⅡ決勝入りを果たすと、その翌月が寛仁親王牌でのGⅠ初優出。そして一発回答で九州勢に6年ぶりとなるGⅠVをもたらした。

　「多少のプレッシャーはかかると思う」とGⅠウイナーとしての重圧を感じつつも、「やることは変わらない。いつも通り自分のレースをしたい」と自然体を強調。1走目は2日目2Rとなるが、「6日制は大体2日目からなので。特に気にならないです」と問題なし。GⅠレーサーとなって初めての九州地区でのレース。九州の競輪ファンに熱い走りを見せる。

　嘉永のGⅠVに触発された九州レーサーは数多い。山崎賢人（32）＝長崎・111期・S1＝もその一人だ。

　嘉永が優勝した瞬間は地球の反対側で見届けた。「ナショナルチーム（NT）での活動中で、遠征先のチリにいました。チームのメンバーと中継は見ていて、優勝して自分の気持ちが入りましたよ」と刺激を受けた。

　今回は6月の岸和田GⅠ2日目の誘導妨害によるあっせん停止期間を経て、7月京王閣GⅢ以来となる競輪出走となる。「直前は岐阜競輪場でNTの合宿があった。鉄のフレームに乗って、（小倉と同じ）400バンクでいい練習ができた。あっせん停止も明けたし、新たな気持ちで頑張りたい」。昨年の世界選手権ケイリン覇者が競輪でも頂点を取るべく、初日11Rで好スタートを切る。