ローズカップは松浦本命 G1寛仁親王牌 【前橋】
前橋競輪の4日制G1「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」が20日、開幕した。SS9人が出走した12Rの日本競輪選手会理事長杯(日競杯)は、清水裕友が勝利した。裸逃げになった吉田拓矢を松浦悠士がBS番手捲り。松浦マークから清水が追い込んだ。10、11Rの特選はそれぞれ、山崎賢人と井上昌己、成田和也と新田祐大の同県ワンツー。日競杯5着以内とともに準決切符を得て2日目12Rのローズカップへと進んだ。そのローズカップは日競杯4着の松浦を本命視する。
【12R検討】
中国SSコンビは松浦-清水の並びで初戦を突破したが、2走目は反対の並びになった。「セッティングで大きく変えるところはない」と話した清水は、並びについての言及を「2人で話して、今度は自分が前で自力」というコメントにとどめた。だが松浦は「シリーズを通して(準決で)裕友がいきなり自力だとどうかと思っただろうし、前で動きたいと言ってきたので、自分が後ろ」と説明。それなら清水のロングスパートが有力とみて、最後は松浦が思い切って抜け出す。ちなみに2019、20年の前橋ローズCはともに清水の発進を生かして松浦が1、2着(清水は4着、8着)。今回も同様のパターンとみた。対抗は後手に回っても6番手がある新田。
(1)清水裕友
赤板からハイピッチで脚にきていないことはなかったが、松浦さんに付いて行って1着が取れたのは大きい。2人で話をして、今度は自分が前で自力。
(2)郡司浩平
古性君の仕掛けとかぶらないように踏んで、最後はG前勝負と思っていた。周りが見えていて余裕があったし、調子はいい。単騎でも自力を出したい。
(3)佐藤慎太郎
古性君とかぶったし、仕方なく内を踏んだ。判断や状態は悪くなかったけど、前橋のあのコースは危ない。守沢君とは格が一緒だし、点数で北3番手。
(4)成田和也
想定外の周回だったのに、新田君は前々に攻めてくれた。さすがですね。最後は抜けたし、調子はいいと思います。モチベーションも高い。北4番手。
(5)松浦悠士
このペースで駆けたら持たないと思ったら、吉田君が1車で来た。番手から出たけど吉田君の掛かりが良くて、脚がたまらなかった。清水君の番手に。
(6)井上昌己
賢人が競輪選手らしく走ってくれた。HSで行くのかと思ったが落ち着いていましたね。自分はただ付いて行くだけ。上積みが欲しい。また賢人に。
(7)守沢太志
全て古性君に任せていた。位置がかぶって難しいレースになって、コースもなかった。感触は分からないけど、大丈夫と思う。話をして新田君の番手。
(8)山崎賢人
前検日に12時間も寝たら、時差ぼけがなくなって体調も良くなった。太田君と仕掛けがかぶったから、見ながら走った。問題なく戦える感じ。自力。
(9)新田祐大
タイミングだけは逃さないようにと思っていた。調子は悪くないと思いますけど、どうでしょう? 刺激が入ったし、2日目も頑張れると思う。自力。