A級1、2戦の決勝は田中孝彦を本命視。 ミッドナイトF2【小倉】
小倉競輪のミッドナイトF2は18日の2日目、決勝進出を懸けたA級1、2班戦の準決3番とチャレンジの準決を行った。
チャレンジ戦の3Rは松下綾馬が主導権取りからしっかり駆けて、最後は番手の山口龍也が抜け出し。3着には高田隼人が続き、4着で決勝入りを決めた乙川高徳まで続いてライン4車で独占した。4Rは河崎正晴が豪快に駆けて連勝ゴール。番手の丸林、松丸も好マークしてラインで決勝進出を決めた。
A級1、2班戦の7Rは田村大が接触あって危ない場面もあったが、植原琢也の番手にはまり、最後は捲って中村雅仁まで連れ込んで九州ワンツー。8Rは遠藤勝弥が軽快に駆けて、田中孝彦が最後は差して静岡コンビで独占。9Rは渡辺晴智が、直線差し抜けて連係した本多哲也とのワンツーを決めた。

<決勝戦の見どころ>
(9R・A級決勝)
静岡勢3車の連係が強烈。今場所で引退する栗田雅也の弟弟子、遠藤が積極的に駆けて、兄弟子の田中孝彦が優勝という最高の花束を師匠へプレゼントする。3番手は同県の渡辺が固めてここは強烈。それでも九州勢は田村を先頭に、機動型の利根が続いて応戦だ。
【3連単】5-12-1276。 九州勢の独占を一考、7-63-全。
(1)渡辺晴智「すべて本多君が頑張ってくれたおかげ。タイム的にも自分のデキも悪くなさそう。静岡の3番手を固める」
(2)遠藤勝弥「最後は田中さんに抜かれたのは力の差です。初日よりも修正できて、力をしっかり出し切れた。ラインの先頭で自力を出し切る」
(3)中村雅仁「難しい展開にはなったが、何とかラインで決まって良かった。展開を見る余裕があったし、感じは悪くない。九州の3番手を回る」
(4)本多哲也「渡辺さんを決勝に乗せるつもりで走った。正直、自分の脚の状態はそこまで良くないですね。単騎で」
(5)田中孝彦「全部、遠藤君がやってくれたし、自分は付いていただけ。師匠のためにも、しっかりラインで決めれるように。遠藤君のハコ」
(6)田村 大「接触はあったが、ペダルに当たっただけだったので、もう一回仕掛けることができた。中村さんが前に入れてくれたおかげです。九州の先頭で、自力」
(7)利根正明「後ろに付いてくれていたし、少し焦って仕掛けてしまった。決勝にも乗れているし、感じは悪くない。田村君のハコで、人の後ろを回るのは久しぶり」
(8R・チャレンジ決勝)
機動型2車が並んだ松下が先頭のラインを本線視。松下が主導権を譲らず、最後は山口が捕らえる。河崎も脚力では負けておらず、優勝争いに肉薄する。
【3連単】2-134-1346。
(1)河崎正晴「初日よりも体は動いていたし、感じは良かった。脚の状態も問題ないと思う。自力」
(2)山口龍也「松下君が強かった。自分は何もしていないですね。付いていて余裕はあったし、感じはいい。決勝も松下君のハコへ」
(3)松下綾馬「いつも外で練習している分、ドームの小倉は走りやすい。脚の感じは問題ないが、最後は抜かれてしまった。自力」
(4)丸林一孝「すべて河崎君のおかげ。最近はいろいろ周りの方にもアドバイスをもらい、リラックスして走れている。山口君の後ろを固める」
(5)松丸裕紀「河崎君が強かった。感じは悪くないと思う。丸林さんと話をして、自分は河崎君ラインの3番手に行きます」
(6)高田隼人「ラインのおかげ。河崎君が強かったですね。同県の河崎君のハコへ」
(7)乙川高徳「悩むところだが、ここは先手ラインから」
<決勝以外の見どころ>
(1R)竹下を好援護して梶原が最後は差し切る。古川の主導権なら阿部に展開が向く。
【3連単】1-62-6234。
(2R)永井の先行一車。後位は競りだがマイペースに押し切る。競りもつれれば、丹波-菊池の浮上が怖い。
【3連単】1-23-2356。
(3R)森本が主導権を譲らず準決を挽回へ。ここはラインで上位独占とみた。一発は大竹野の捲り。これがラストランの栗田は、初日の再現なるかで、有終の美を狙う。
【3連単】1-23-2347。 狙いは思い切って栗田の頭、7-12-1234。
(4R)中村が積極的に駆けて寺林に好展開。3車の厚みある九州勢も互角で差はなく応戦する。
【3連単】1-32-3254。
(5R)土居が豪快に踏んで、山本が直線伸ばす。単騎勢ではタテ脚ある峠が侮れず。
【3連単】1-52-5236。
(6R)惜しくも決勝逃した野口だが、初日特選の勢いならここは断然。高田は好マーク。岡田は自力自在に応戦。
【3連単】1-52-5273。
(7R)植原の機動力が一枚上。高峰が食らいつく。田上-塩川の中国コンビも差はない。
【3連単】1-42-4256。