競輪

平原、古性、吉田拓が準決の本命 寛仁親王牌 【前橋】

平原康多が連覇へと決勝進出を勝ち取る
平原康多が連覇へと決勝進出を勝ち取る

前橋競輪のG1「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は21日、2日目を争った。2予Aに回ったSS4人のうち宿口陽一だけは5着で脱落したが、平原康多らは順調に勝ち上がった。全員が準決の権利を持って走る12Rのローズカップは、松浦悠士が勝利。長崎勢や北日本4車が早めの仕掛けで主導権を争う中、松浦はHS捲りの清水裕友を好追して直線で伸びた。2着は終1半で松浦後位に取り付いた郡司浩平。3着は清水。22日の準決3番は、10Rから順に吉田拓矢、古性優作、平原が本紙本命。

【準決12検討】

 平原が連勝で優出だ。初日の理事長杯は吉田拓の3番手を回ったが、ハコの宿口が吉田拓と連結が外れてレースにならなかった。2予Aは、その分を取り返すかのように吉田有マークで恵まれた。流れを取り戻して臨むセミファイナルは、責任感のある坂井が強引スパートを決めそうで、展開有利。迫る清水や山崎に合わせて前へ踏み、諸橋との関東ワンツーを完成させる。

 (1)平原康多 有希(吉田)が強い気持ちで走ってくれた。見た目よりも余裕はなかった。坂井君に。

 (2)小倉竜二 町田君がハイペースで逃げてくれたから、一度もバックを踏まずに走れたね。清水君。

 (3)荒井崇博 逃げてくれた松本君のおかげ。悪いけど番手から前に踏ませてもらった。賢人に。

 (4)小松崎大地 最低でも中団と思ったが、それだけで何もやれなかった。後ろに申し訳ない。自力。

 (5)諸橋 愛 前が康多(平原)で安心感があった。自分は内を締めていただけだった。関東3番手。

 (6)坂井 洋 後ろで(稲川が)粘っていたのは分かっていたし、太田君だけを見て先行した。自力。

 (7)清水裕友 捲り切って3着に粘れたので悪くないけど、脚を使い切った感じ(苦笑)。自力で。

 (8)山崎賢人 新田さんを突っ張るつもりだったけど行かれた。でも状態はめちゃめちゃいい。自力。

 (9)守沢太志 後ろに慎太郎さん、成田さんがいたのに…。自分の判断ミスでした。小松崎さん。

【準決11検討】

 ど根性の古性が軸。先月のG2共同杯で転倒し、左人さし指の腱(けん)を断裂する重傷を負ったが「そんなに影響がなかったし、(感触は)共同杯よりもいい気がする」とさらり。2予Aではその言葉通りに、5番手捲りで関東カルテットを粉砕してみせた。まだ上昇の余地を残すがV取りの態勢は整ったと判断。先手ラインの3番手以内を厳しく確保し、勝負どころからこん身の力で抜け出す。

 (1)古性優作 レースの中で失敗が多かったけど、何とか1番人気に応えられて良かった。自力自在。

 (2)佐藤慎太郎 新田君の距離じゃなかったし、守沢の動きも合格点ではなかったね。新田君に。

 (3)岩本俊介 脚を使って3番手を取ったのに、空いた内を吉田君にすくわれてしまった。渡辺君に。

 (4)渡辺雄太 古性さんの捲りに乗るだけの競走になった。前橋は好相性だし、優出したい。自力。

 (5)新田祐大 初日も2日目も、仕掛けるタイミングを逃さずに行けていると思う。自力勝負で。

 (6)雨谷一樹 佐々木君が関東ラインの重みを感じて逃げてくれたから、勝ち上がれた。吉田君に。

 (7)和田真久留 先行した九州の3番手を取れたのが大きかった。骨折明けでも問題ない。南関3番手。

 (8)稲川 翔 (坂井後位に飛び付く)判断を間違えず、勝負権のある位置が取れた。古性君の後ろ。

 (9)吉田有希 平原さんと諸橋さんが後ろで安心感がありました。今回はレース内容がいい。自力。

【準決10検討】

 吉田が激戦区を突破する。前々回の共同杯は準決で失格し、前回の松阪記念は準決で転倒。地元地区のG1を前に嫌な気配が漂ったが、参加前には「悪かった原因が分かった」と不安解消のアタリをつけると、今回2走で「最近の中で一番」と言うまでに仕上がった。ここは松浦、郡司のSSを相手にするが、真杉という“特急券”を入手。番手でしっかりと援護し、今年ビッグ初優出を決める。

 (1)松浦悠士 裕友(清水)が強かった。自分も反応良く踏めていたし、悪くないと思う。自力自在。

 (2)浅井康太 申し訳ないが橋本君の番手から出た。最後は脚の違いで吉田君に差された。自力自在。

 (3)郡司浩平 最後に松浦君を差せなかったのは力不足だけど、余裕があったし、悪くない。自力で。

 (4)吉沢純平 吉田君がトリッキーな動きだったど、何とか追い上げることができた。栃茨3番手。

 (5)成田和也 (準決の番組を見て)郡司君の番手を回れるなんてうれしいですね。頑張ります。

 (6)井上昌己 賢人(山崎)は距離が長かった。叩かれたので切り替えたがダメだった。初めての松浦君に。

 (7)吉田拓矢 外は無理と思い、内から位置を取りに行った。最近の中で一番のデキと思う。真杉君。

 (8)南 修二 古性君が全てやってくれたし、強かった。離れなかったので自分も悪くない。浅井君。

 (9)真杉 匠 初日の失敗で捲りは嫌な予感がしたけど、踏んでみたら車が出ましたね。自力勝負。

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