競輪

【西武園(ナイター)G1オールスター】石井寛子が思い入れある走路でV/アルテミス賞

 石井寛子が、自分を信じて捲りを放ち、2回目のアルテミス賞を手にした。思い入れのある西武園バンクでのVを、「夢見心地」と表現した。

 初手から奥井迪の後位に入り、「一番いい位置」。だが奥井のスピードが想像以上で、「すごく掛かっていた。強かった」と感服しながらのマーク。バックでは「石井貴子さんが見えたので仕掛けました」。さらには外を梅川風子が襲った。終3角過ぎでは内から奥井、石井寛、梅川、さらに直後に石井貴が詰め寄る大混戦。石井寛はそこで、「一番練習した人が勝つ。練習量では負けないから大丈夫」と自分に言い聞かせた。その通り、直線では抜け出してみせた。

 東京登録だが、埼玉県出身。「高校生の時から練習していたバンク」という西武園で、「ファンのみなさんと一緒に1着をつかみ取った」と感謝も忘れなかった。

 近況は、やや安定感に欠く成績が続いている。「ここがターニングポイントだと思っていた。ここを優勝できたということは、流れが良くなるはず」。11年連続のガールズグランプリ出場へ、寛子の逆襲が始まった。

アルテミス賞を制し、表彰式でオリオン賞1着の吉田拓矢(右)と並ぶ石井寛子

 

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