競輪

神山雄一郎以来 平原連覇へ 寛仁親王牌 【前橋】

決勝戦は平原康多の連覇に期待する
決勝戦は平原康多の連覇に期待する

 前橋競輪のG1「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は22日、準決勝3個レースを中心に3日目を行った。10Rは真杉匠の後位から抜け出した吉田拓矢が勝利。2着は吉田の内で並走していた松浦悠士で、松浦マークの井上昌己が3着に続いた。11Rは古性優作が、終HS捲りの新田祐大の後位に入って差し切り勝ち。新田が2着、古性マークの稲川翔が3着。12Rは坂井洋を2角番手捲りした平原康多が制し、8番手捲りの小松崎大地に乗った守沢太志が2着、小松崎が3着。23日は最終日。12R決勝は平原の連覇に期待。

【決勝戦検討】

 見どころの多い一戦だ。新田が勝てば史上4人目のG1グランドスラム(井上茂徳、滝沢正光、神山雄一郎以来)。古性が初優勝なら全日本、宮杯に続く年間G1 3Vで“近畿でG1たらい回し”を継続する(脇本雄太がダービー、オールスターでV)。過去にG1を勝っている松浦、井上、吉田、稲川、新田は大会初Vを狙い、守沢、小松崎はビッグ初制覇に挑戦する。

 そんな中で本命に指名したのは、神山雄一郎(1996、97年)以来史上2人目の大会連覇にチャレンジする平原だ。決勝で前を託す吉田は、今年ビッグ初優出に成功して上り調子。自力だけでなく、番手戦もこなして勝ち上がった同地区の後輩を「今回は気持ちが入っている感じだし、今後もいい関係を続けていきたい」と評価する。先行タイプが不在のコマ切れ戦だからこそ、調子のいい吉田が出し惜しみをせず仕掛けると判断。平原が番手有利に直線で抜け出す。

   ◇   ◇

(1)古性 優作 指のケガでハンドルをうまく握れていないし、体の面でいろいろと気になるところがありますね。スピードに乗ってからは大丈夫だけど。自力自在に。

(2)平原 康多 ナショナルチームの山崎君を相手に、坂井君は外からよく叩きましたよね。着は分からないけど形はつくらないとと思い、番手から出ました。吉田君。

(3)守沢 太志 (9番手だったが)完全にオーバーペースなので、小松崎さんが何とかしてくれると思った。2着に届いたし、脚の感じはすごく良かった。北3番手。

(4)小松崎大地 かなりのハイペースだったし、スピードをもらって仕掛けられたらと思っていた。勝ち上がれているので調子は悪くない。新田君の番手で頑張ります。

(5)松浦 悠士 その場の判断で走った感じで反省点はあるが、昌己(井上)さんと勝ち上がれたのは良かった。状態は初日から変わらずだし、いいと思う。自力自在。

(6)井上 昌己 松浦君を全面信頼していました。途中で詰まりそうだったが、さすがの運行でしたね。リラックスして走れたし、状態は悪くないと思う。また松浦君。

(7)吉田 拓矢 真杉君が残り3周から頑張ってくれたし、最後は勝たせてもらった。1着だけどゴチャついて焦ってしまい、残せなかったのは申し訳なかった。自力。

(8)稲川 翔 優作(古性)を信頼していたし、本当にそれだけ。スキをつくらないように追走できたし、初日の落車で気持ちが切れずに走れている。また古性君に。

(9)新田 祐大 判断よく位置が取れたし、緩んだところでしっかりと仕掛けられたのは良かった。グランドスラム? その期待に応えられるように頑張ります。自力。

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