競輪

【久留米(ナイター)F1】金ケ江勇気にS級初Vのチャンス到来

 

 金ケ江勇気が同年代対決を制して、決勝に名乗りを上げた。準決11Rは、同期の蕗澤鴻太郎と吉田智哉、同い年の酒井雄多が自力型のライバルだった。金ケ江は2角で踏み上げると、外に膨れるロスもお構いなしに捲り切った。

 会心の勝利に、取材エリアに現れると“1着”ポーズを披露。存分にパフォーマンスとリップサービスに努めたが、12Rで坂本亮馬と上田尭弥の勝ち上がりが決まると、キリッと表情が一転。「話してきます」と検車場へ姿を消した。

 焦点は上田、金ケ江のどちらが九州勢の先頭を務めるか。3人で話し合った末に出た結論は上田―金ケ江―坂本の並び。上田に先頭を走ることになった経緯を聞くと「金ケ江さんに『前へ行ってください』とお願いしたら『無理』と返ってきた。なので僕が前を走ります」。

 金ケ江は今月初旬の小倉F1で九州5車ラインの先頭で頑張ったばかり。上田より先輩であれば当然断る権利はあるだろう。何より金ケ江はS級Vがまだなく、初優勝をずっと目指してきた。優勝に懸ける思いが人一倍強いからこそ、優勝できる可能性が高い番手を志願したに違いない。「ベストの状態に近い」と今場所に乗り込んだ上田が頑張れば、ハコの金ケ江が番手捲りも視野に初Vへ猛進。▼12Rの狙いは7―1234―1234。

 ▼9R(松尾勇吾) 単騎戦ならば自在に動きやすい。蕗澤のハコに飛び付くとみて、3―4=127。

“1着”ポーズを決めた金ケ江勇気

 

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