野原雅也が2度目の記念V 開設記念 【伊東】

伊東競輪(静岡県伊東市)のG3開設72周年記念「椿賞争奪戦」は25日、12Rで決勝戦が行われ、九州3番手の中本匠栄をさばいた野原雅也(28)=福井・103期・S1=が終HS番手発進の山崎賢人を直線でとらえて優勝した。野原のG3優勝は2020年12月の広島記念以来2度目。2着で入線した渡辺雄太は村田雅一を内抜きして失格となり、繰り上がりで2着に大川龍二、3着には山崎が入った。
■ヒーロー
G3初Vを目指すスーパールーキーを九州勢が全力で阻止に動いた。中野-大川を嘉永が大きくけん制して下げると、青板バックで仕掛ける。Sを決めて前にいた野原は中本に飛びついてさばき、3番手を奪取。
「すんなり出させて捲れる相手ではない。いろいろ考えたが3、4番手というのも頭にありました」。今開催は単騎戦の初日特選でカマして2着に残るなど連日軽快な動きを見せていた。「この時期は体が動かずあまりいい感じはないけど、今回は動けていたので良かったのかな」。元ガールズ選手の妻・美咲さんの地元でもあり家族が応援に駆けつけていたが「聞いていなかったです」と、苦笑い。それでも「優勝賞金もあるので子供たちにおもちゃでも」と表情を緩めた。
今後はビッグでの活躍にも期待が高まる。「脇本さん、古性さんのレースを見ていたら、まだまだ背中を追うばかり。来年は強い気持ちを持ってレースして、少しでも追い付いていけたら」と、野原は23年の飛躍を誓った。