競輪

【別府(モーニング)F2】「とにかく頑張るだけ」望月嘉人が父のためにも激走

連続優出を狙う望月嘉人

 輪界には数多くの2世レーサーがいるがそんな中、ビッグレースでも活躍した望月裕一郎を父に持つ望月嘉人は「もったいない?」選手の一人といえる。名古屋外国語大を卒業したのち、トヨタグループの海運会社に就職。まさに順調すぎる人生の船出だったが、少年時代から心に秘めていた「競輪選手になりたい」という欲望は抑えきれなかった。会社を半年で辞め、反対する父を2年ほどかけて説得。「1回だけ」という条件の下に適性試験を受けると、まさかの合格。「父は諦めさせるために受験を許してくれたと思うので、合格したと聞いたときは複雑な気持ちだったでしょうね」
 7月の本デビューから4場所目の前回静岡で、ようやく優出に成功。「初めのころよりもレースになれてきたし、だんだん良くなっている」と成長を感じているが、安定した生活を捨て、父の反対も押しのけてプロレーサーの道へ飛び込んだからには、これくらいでは全く喜べない。「今はとにかく頑張るだけです」。爽やかに話す笑顔の裏には確固たる決意がある。

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