競輪

【武雄競輪(モーニング)FⅡ】実力者の合志正臣「こんな経験は初めて」8月向日町で大けが

8月向日町で大けがを負った合志正臣

 「12針も縫う大けがでしたよ。こんな経験は初めてで、S級時代にもしたことがなかった」。タイトルホルダーの合志正臣が8月向日町で負ったケガの状態を報道陣にこと細かく説明したが、その内容がひどかった。
 落車で右足首のやや上あたりの肉がえぐれたのだが「チェーンで切った傷がかなり深くて、血はほとんど出なかった」。担架で運ばれてきた合志を同県の後輩が救護しようとしたが、傷口はグチャグチャ。とても直視できないとあって、今度はフレームの片付けを行おうとしたが、飛び散った肉片が付着していて、どうすることもできなかったそうだ。
 そんな壮絶なシーンを他人事のように話す合志はさすが百戦錬磨の追い込みファイター。「傷の部分を引っ張って縫い合わせたから、まだ突っ張っている感じが残っているけど、少しずつ動きは良くなっている。前回高知の決勝は中を割って2着で、自分としてはもっとうまく中を割りたかったけど、割られた柳谷(崇)君は『ものすごかった』って褒めてくれました。もう脚は落ちているけど、まだまだ技術だけはね」と目を光らせた。来年復活する熊本競輪の重鎮として、培ってきた大切なものを後輩レーサーに受け継いでいく。

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