【松戸競輪(ナイター)GⅠオールガールズクラシック】碧衣を破った伊吹に勢い

ガールズ界の第一人者・児玉碧衣がGⅠ連覇を目指す。6月のパールカップでは早めに仕掛けながら3連勝V。すでにGP切符を手にして気持ちに余裕はあるが、賞金700万円なら「ここも取って帰りたい」と狙わない手はない。だが先月上旬の四日市をレース当日に欠場。「初めての当日欠場でした。腰が痛くて汗が止まらなくなった」。それもあって直後の久留米は初日に2着に敗れた。「脚力が落ちていました。腰の違和感があったのでその次の静岡も欠場しました」。だが「その後は練習はできている。タイムも戻っています」と復調宣言。いまだGⅠ負けなしなだけに、今回も女王のパワーを見せつける走りが期待できる。
その児玉を久留米初日に破ったのは山口伊吹。ビッグレースは初体験で、「やっと大きな舞台に立てました」と優しい笑顔を見せた。「3場所前の平塚から、新しく作ってもらった車輪を使っています。これが、すごくいい感じで流れるんです」。児玉に先着した車輪なら、今回も必ず活躍できるはず。「練習をしっかりやってきました。体調もバッチグー!」と昭和っぽい言い回しで好調をアピール。人気薄でも狙ってみたくなる雰囲気だった。
今年5月のガルコレでビッグレース初出場だった野口諭実可だが、今回で4度目。ビッグに慣れてきたのか、初日の番組を見て、「そこまで厳しくはないのかな…」。だがすぐに、「と思ったら、ちょっとヤベーのがいた」と7番車に〝佐藤水菜〟の名前を確認して顔をしかめた。「私は群馬時代のホームバンクが33の前橋。なので松戸も嫌いではないですね」。さらには「弱い人でも残れることがあるのが33」と言うと突然、「メグマレロー」とポーズをとりながら叫んだ。しかも野口は弱いわけでない。2番車ということは選考順位では初日11Rでは2番目。前々に踏み込めば初戦突破の目は十分にある。

