【武雄競輪(モーニング)FⅡ】奥出健士郎が「自由自在に」走ってワンツーゴール
<記者コラム・森川和也の追走一杯>
朝イチレースは奥出健士郎が痛烈捲りで制した。前検日のコメントは「自力自在じゃなくて、自由自在でお願いします」。果たしてどういう走りを披露するのかと思いきや、やったことはシンプルな2角過ぎからの5番手捲り。「イエローラインのところを行けたし、坂田(学)さんとワンツーが決まってよかった」とほほえんだ。
今回から新フレームを投入した。前回までは脇本雄太モデルだったが、今度は平原康多モデル。「平原さんのいいポイントを全部コピーした」という一台は、「間合いを詰めるのが難しかったけど、仕掛けた一歩目で捲れるな」と感触は抜群に良かった。
「チャレンジは走っていて楽しいですね」。スカッと捲って勝てるならそりゃそうだろう。しかも上がり11秒8はチャレンジ戦の最高タイム。予選5連勝を決めた奥出はいつまでも上機嫌だった。▼最高得点者の児玉虎之介が相手となる準決7Rは「自由自在じゃなくて、自由に」。キャリアの浅いルーキーをあの手この手で攻略するか。3―7=5、3―5―14。
▼10R(篠原忍)奥出は調子いまいちの時こそ、普段以上の気合で逃走するタイプ。篠原がその頑張りを無駄にしないように番手発進なら、特選回りで点数上位の山田とワンツーが決まる。4=2―135。