【武雄競輪(モーニング)FⅡ】室井蓮太朗が冷静な判断で準決突破「アドレナリンで腰の痛みは感じない」
準決10Rは、本命人気に推された室井蓮太朗が苦しい展開をしのいだ。3番手を確保していたが中部勢にフタをされ、抜け出せそうにない展開が続いた。それでも前の倉岡慎太郎が外をけん制するために内を空けると、隙を逃さずに侵入。成り行きで先行していた島村匠の好位に潜り込み、最後は余裕を持って直線抜け出した。
「詰まって危なかったけど、ああなったら外をどかしに行ってもうまくいかない。だから慌てずに内が空くまで待っていました」。Sワンで活躍する父・室井健一のレースセンスを色濃く受け継いでいるのか、大ピンチにも冷静に対処してみせた。
最終日の12R決勝は、来期S級に昇格が見込まれている田村大が別線のライバル。室井は前回後に発症したぎっくり腰の影響で万全ではないはずなのだが「レースになるとアドレナリンが出ているみたいで、腰の痛みは感じませんね」と余裕の笑み。敵に弱みを見せることなくガチンコの2分戦に挑み、通算3度目の1、2班戦Vをゲットする。