【久留米競輪・GⅢ熊本記念】嘉永泰斗 目標達成ならずも悔いなし
王座返り咲きの目標は達成できなかった嘉永泰斗だが、表情は晴れやかだった。
初日特選で落車のハンディがありながらも、意地の走りで決勝に進み、熊本4車ラインの番手で出走。ラインの先頭を買って出た松岡辰泰が突っ張り先行で、別線の北日本ラインは後方という好展開。終1半で番手捲りを放ったが、ゴール前で後位の中本匠栄に差されて2着に終わった。
「中本さんがSを取ってくれたのが大きかった。準決の郡司さんの動きもあったので、早めに動いた。中本さんが優勝してくれてよかった」。九州の次世代エースは今年の目標に掲げていた2年ぶりの地元記念Vはできなかったが、充実感を漂わせた。「落車もしたので親王牌での好走は厳しいかも。でも来月の競輪祭ではやりますよ」と、大きな勲章を目指して突き進む。