【武雄競輪(モーニング)FⅡ】尾方真生は心配性?それとも大胆?
<記者コラム・森川和也の追走一杯>
もっか賞金ランク5位の尾方真生はさすがの強さで連勝優出を果たしたが、「決勝は本命にするのはやめてください。3番目くらいの印でお願いします」と報道陣に自信なさげに訴える。
その弱気の理由は「今回は疲れを取るだけ取って、自転車に乗ってきていないから」だそうだが、尾方はいつも「車輪が」「セッティングが」「練習の疲れが」などと、いろいろな理由を探しては口癖のように「本命だけは…」と言ってくる。だから、その申し出をきっぱりと拒否するのが我々との一連の流れみたいなものだ(もはや記者とのじゃれ合い?)。
こんなにネガティブなのに、グランプリ出場を懸けた賞金争いの話になると「競輪祭(女子王座戦)で勝てばいいし、そんなに気にしていないですよ。難しいですけどね」と大胆に笑ってみせる。『真生ワールド』はつかみどころがないけど、本当に面白い。
▼9R(梶田舞)グランプリ2Vの梶田も、まったりとしたトークで報道陣を和ませてくれるありがたい存在。持ち前の勝負強さを発揮して尾方の2、3着に食い込む。1―7=236。
▼10R(高倉俊宏)目標にする中野は連日、高回転のダッシュ戦で奮闘している上に「以前、中野君には1着を取らせてもらったこともある」と相性もいい。2―6=7、2―57―357。