脇本雄太が完全V 古性と近畿ワンツー 開設記念 【和歌山】

和歌山競輪のG3開設73周年記念「和歌山グランプリ」は15日、最終12Rで決勝を行い、脇本雄太(33)=福井・94期・SS=が打鐘前2角から踏み上げて1着。完全優勝を飾り、昨年9月の向日町記念以来、自身通算12回目のG3制覇を果たした。脇本追走の古性優作が2着、最終バックから外を踏んだ守沢太志が3着で2車単、3連単ともに1番人気で決着した。
■ヒーロー
最強レーサーが改めて強さを示した。後ろ攻めとなった決勝は、打鐘前2角からスパート。「4角で新田さんと当たったけど、ひるまず前に踏めた」。抵抗する新田を乗り越え先頭へ。後位の古性が新田をさばき、直線を迎えそのまま押し切ってワンツー。「信頼がよりいい結果として生まれた」と近畿最強タッグで人気に応えた。
昨年はG12V、グランプリも制して3億円レーサーとなった。チャンピオンとして迎えた今年の初戦は「気持ちを切らさないように、しっかり和歌山記念に挑めた」と完全優勝で締めくくった。
今後も「目の前のレースを勝ち続けること。全日本選抜へ向けて力を付けていきたい」と緩める姿勢はない。今年の競輪界も主役は脇本で揺るぎない。(貞 友之)