競輪

【佐世保競輪(モーニング)FⅡ】近藤雄太が格上撃破でピンピン優出

ピンピン(連勝)ポーズを決める近藤雄太

 準決一番の激戦区だった6Rは、近藤雄太がV候補の泉谷元樹を3番手捲りで撃破。連勝で優出に成功した。

 「Sで強引に出ていって正解でしたね」。近藤は3番車で、ラインの小谷文康は5番車。普通に発走すると後ろ攻めになるところだったが、号砲が鳴ると前輪を浮かせながら一気に飛び出し、中団確保に成功。これが大きかった。赤板で抑えた丸林駿太を打鐘で抑え返すと、泉谷元樹が呼応するように叩いて先行。近藤は、泉谷の番手に飛び付くように前々へ踏み、打鐘4角では絶好の3番手を確保した。

 「丸林君がもっと踏んでくると思ったら自分を出してくれたし、いい流れになりましたね」と好位キープに一瞬は喜んだが、主導権を握った泉谷は1、2班戦でも先行勝負で売っている実力者で掛かりも強力。「脚がふわふわした感じだったし、さすがに2角からすかさず捲りに行けなかった」とちょっぴり悔しがったが、車間をジワッと詰めながらの捲りは小谷も追いやすく、この一呼吸が中国ワンツー決着につながった。レース後、小谷は「近藤君が少し待ってくれた感じで、ちょうどいいスピードの捲りだった。一気に行かれていたら自分はついていけなかった。本当に助かった」と、うれし涙を流さんばかりに感謝した。

 最終日の7R決勝は、前回弥彦の決勝で捲られた山田駿斗との2分戦になるが「今回はそうはさせない」と力こぶ。リベンジを達成し、初めての完全Vを決めるか。

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