競輪

【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】鶴良生はトリオ決着にも「なかったことにしてください」

ラインをけん引できなかった鶴良生

 初日メインの9R特選は人気を集めた鶴良生―八尋英輔―児玉慎一郎が上位を独占。2車単、3連対ともに1番人気で決着したが、まさに「現地集合」という言葉がぴったりのレース展開だった。
 前受けから5番手に下げた鶴は打鐘を目掛けてスパートしたが、抑えて先行する森田康嗣に合わせられて後退する最悪の流れ。鶴の3番手で追走していた児玉は急減速ができず、押し出されるようにインを上昇することになったが、不意を突かれた小菅誠から森田の番手を奪取することに成功した。
 一方、鶴の番手だった八尋も児玉と同じようにスローダウンしきれず、鶴から切り替える形での6番手で何とか態勢を整えると、2角から猛然と前を追って森田をひと捲りした。最後方から八尋を追いかける格好になった鶴が2着で、捲られた森田の番手から抜け出した児玉が3着に入った。
 トリオ結束が崩壊し、3人それぞれがバラバラの行動をとったものの、最後は結局ワンツースリーという非常にレアな事象。ラインの先頭を任されていながら、自力選手としての役目を果たせなかった鶴は「八尋さんと先頭交代しちゃったし、結果的にラインの3人で決まっただけ。今のレースはなかったことにしてください」と恥ずかしそうにしていた。

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