競輪

【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】久留米トリオの巧妙なワンツースリー作戦のはずが…

<記者コラム・森川和也の追走一杯>

 2日目1Rは久留米ラインの3番手から切り替えた澤亀浩司が、突っ張って逃げた沢田勇治の番手を奪って抜け出した。
 ベテランらしい巧みな芸当だったが、澤亀は勝利してもかなり不満げ。「切り替えはみんなで考えていた作戦の中の一つだった。楠本(政明)君が突っ張られてカマシに回った場合は、3番手の自分は踏み出しで切れる可能性がある。だからそのときは、突っ張った沢田君の後ろに切り込んで、もつれたところを楠本君が一気にカマして高尾君と2人でぶっち切る。自分は、カマされて第2先行になっているはずの沢田を最後に抜いて3着かなと。それなのに、まさか楠本君が(切り替えた)自分について来ているなんて。ちょっと納得がいかない」。ワンツースリーの作戦がバッチリと決まるはずが、ルーキーの意外な行動で結果的に自分だけがいい思いをしてしまったのが悔しかったのだ。
 悪い意味で3連単12万車券の立役者になってしまった楠本は「内に行ってはいけないのは分かっていたのに…」と後悔の言葉を絞り出すのがやっとで、前検日は強気に振る舞っていたその姿がどんどんしぼんできた。最終日は2日目と違っての3分戦で考えることは増えるが、前受けから5番手に下げてのカマシという、いたってシンプルな走りで秘めている能力を披露してほしいものだ。
▼2R(中村秀幸)66点まで成績を下げたが「このままでは終わりたくないし、何かやりたい」と気合はいつも十分。自慢のタテ攻撃で神尾の2、3着に食い込む。1―7=全。
▼4R(川野深)結果は出ていないがツボに入れば勝てそうな状態は保てている。松下と舟山の自力バトルを捲って6=1―45、6―4―15。

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