【武雄競輪・FⅠ】「我ながらいいスピード」青柳靖起が笑顔と自信を取り戻す

　青柳靖起が笑顔とともに自信を取り戻した。初日7R、パワフルなカマシ先行で逃げ切り勝ち。「われながらいいスピードだった」。中2日の強行軍の疲れも全く感じさせない内容に、充実感を漂わせた。

　失意の底にいた3週間前とは別人だ。9月の立川記念で落車し負傷。10月6～9日の熊本記念（久留米）で復帰したが、本調子には程遠く最高成績は5着。自信を失い、硬い表情のままで4日間を終えた。

　ただ、時間の経過とともに落車による痛みが緩和。さらに今月16日の地区プロではスプリント2位の活躍。続いて20日から参戦した青森では3、4、1着。「特に青森で結果を残せたことで気持ちが楽になった」。戦える手応えをつかんだどころでの今回の地元戦だった。

　準決は10Rに出走し、同県の金ヶ江勇気の前を回る。初日同様の豪快なレースを見せて、今度は先輩と一緒に笑う。