【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】上川直紀は1着にも反省 準決で自分自身にリベンジへ

1、2班戦の予選5Rは、上川直紀が終3角3番手からの捲り追い込みで制した。初手から脚を消耗することなく好位置ゲットに成功すると、2センターでけん制しながら前に踏む佐々木翔一をゴール前でしっかりと逆転した。これで上川は6場所連続で予選突破となったが、レース後は反省しきりだった。「3番手が取れていて、脚はずっとたまっていたけど大事に走り過ぎた。バックを取るくらいの仕掛けをしなきゃダメなのに」
今期初戦の7月大宮(1、7、欠)2日目に転倒。右鎖骨を骨折して「そこから歯車が狂って急降下ですよ」。前期に91.06点を稼いで来年1月は初めてS級へ昇格するが、ケガで約2カ月を棒に振った今期は大苦戦。前検日時点で84.82点しかなく「(来々期の)A1すらヤバい状態」に陥ってしまい、早めのスパートにためらいが出てしまった。
これでは赤パンツを履く来期が思いやられることくらい百も承知とあって、2日目は自分自身に対してのリベンジに燃える。「この3場所は3連続で準決7着。今回はそれだけは免れたいという思いもあるけど、練習ではかなり状態が戻ってきているので、全てを出し切って2着までに入りたい」。準決ラストの9Rは2分戦の支線だが、ガッツある走りで波乱を巻き起こすか注目したい。