【小倉競輪(ミッドナイト)FⅡ】寺沼将彦が5番手から直線一気で「今期一番のデキと思います」
<記者コラム・森川和也の追走一杯>
準決7Rは終4角5番手から寺沼将彦が目の覚めるような差し脚で1着。「腐らずにやってきてよかった」と胸をなで下ろした。S級に陥落した今期は前半から大苦戦。前を抜くどころか、後ろから差されそうなシーンも目立った。これといった打開策を見いだせない中でも、「自分は脚がないし、気持ちで走る選手。A級で走る以上は展開がいい時だけじゃなく、悪い時でも強引に突っ込んで勝負しないと」という強い意志を持ち続けて練習に打ち込むと、換えたフレームで気配が一変。この日の強襲劇につながった。
「前で佐藤(健太)さんと篠田(幸希)君が併走していたけど冷静で、空いたコースが分かった。本来のイメージで踏めるようになってきたし、今期一番のデキと思います」。久々に得た脚の感触に表情がパッと明るくなった。▼9R決勝でマークする上川直紀は、昨年1月の川崎で前を任せてVと好相性。その上川自身も10場所ぶりの優出で来期の初S級に向けてアゲアゲムードだ。2=6―135、2―135―6。
▼1R(鈴木浩)この2日間は7、6着と不振で点数ダウン。最終日も惨敗を喫すれば「強制引退」の危険水域が近づいてくるだけに、勝負駆けの気持ちで臨むはず。思い切ったタテ攻撃を仕掛けて3―124―124。
