【小倉競輪（ナイター）GⅠ競輪祭女子王座戦】梅川風子が完全Vで初代女王

　小倉競輪（福岡県）のGⅠ「第1回競輪祭女子王座戦」は23日、決勝12Rを行い、梅川風子（32）＝東京・112期＝が差して完全優勝。初のGⅠ優勝を飾り、優勝賞金490万円と年末の立川GP出走権を獲得した。連続GⅠ完全Vを狙った佐藤水菜はバック2番手捲りを放つも、梅川に差されて2着。3着は内から追い込んだ柳原真緒。

■ヒロイン

　最高の形で通算200勝目を挙げた。ともにナショナルチームに所属する間柄で「ライバルであり、仲間。力では1枚抜けている存在」と称する佐藤の後位を確保。佐藤の強烈なバック捲りにもしっかりと追走。「抜けてよかった」とゴール直前で振り切りを図るライバルをとらえた。

　直前の16～18日までベロドローム（静岡・伊豆市）で行われた「ジャパントラックカップ」に出場。中1日の強行軍で「ワーストワンくらいひどい」と体調不良に悩まされた。それでも「応援してくれて自分だけじゃないと思って頑張ろうと思った」。ファンの声援を味方に自力で3日間を戦い抜いて完全Vを成し遂げた。

　これで2020年以来4回目のガールズグランプリ出場が決定。地元の立川バンクでの開催となる。「地元のお客さんの前で熱いレースがしたい」。今度は地元ファンの熱い声援をバックに年末の大一番の栄冠をつかみ取る。