A級1、2戦の決勝は東矢圭吾を本命視。　ミッドナイトF2【小倉】

　小倉競輪のミッドナイトF2は26日の2日目、決勝進出を懸けたA級1、2班戦の準決3番とチャレンジの準決を行った。

チャレンジ戦の3Rは松本秀之慎が3番手から坂田康季－三木健治の2車を捲り切って勝利。4Rは梅崎隆介が打鐘後にすぐさま仕掛けて出切ると、終4角からはしっかりと踏み直して逃げて連勝を決めた。

　A級1、2班戦の7Rは内藤久文が迷わず駆けて、番手の富永益生の好援護も味方に逃げ切り。8Rは長谷部龍一が終2角5番発進から4車をのみ込んだ。9Rは打鐘後に仕掛けた東矢圭吾が押し切り狙ったが、大久保直也が豪快に踏み上げて差し抜け。最終レースは10万円オーバーのビック配当が飛び出した。

　7Rで勝利した内藤は「本当に富永さんのおかげ。いつも練習をともにしていただいているし、初日のレース後もケアのアドバイスをしてくれた。準決は気持ちも入っていたし、富永さんが仕事をしてくれた。富永さんとワンツーで、少しは恩返しができたかな」とホッとした表情を見せていた。2着の富永は「ちゃんと駆けてくれれば、自分は番手の仕事をキッチリして止めれる自身はあった。終4角のところの展開が悪くなったし、抜けなかったね」と振り返った。

＜決勝戦の見どころ＞

　（8R・チャレンジ決勝）
　九州のヤング勢はそれぞれ自力勝負を選択。点数上位の梅崎が豪快に駆けて三木が食らいつく。坂田の抵抗も互角で、坂田ペースになれば久保に展開が向く。単騎の松本の一発も侮れない。

【3連単】1－4372－4372。　坂田ペースで久保との連独占も、3＝7－142が狙い。

（1）梅崎　隆介「ラインの後ろの人には申し訳ない走りだったと思う。余裕はあったし、最後の踏み直しもしっかりできた。調子は問題ない。自力」
（2）松本秀之慎「準決は一度下げてからは落ち着いて踏めた。小倉は初めてだが、風もないし、走りやすい。同期対決になるし、今回は勝ちたい。単騎で自力勝負」
（3）坂田　康季「小倉は先行がしやすいですね。最後までしっかり踏めたし、感じはかなりいいですね。自力」
（4）三木　健治「坂田君はいつも頑張ってくれますね。初日からいろいろと自転車をいじって準決の状態は良かった。これからハンドルを換えてみる。連係実績のある梅崎君へ」
（5）野崎　　翼「セッティングを変えて初日よりも感じは良くなっていた。脚の感じは問題ないですよ。自力」
（6）服部　竜二「今場所が復帰戦。まだ復帰前の感じは戻っていないが、初日よりも2日目の方が感じは良くなっていた。野崎君へ」
（7）久保　光司「梅崎さんさまさまですね。セッティングが出ていて感じはいい。まだ優勝がないし、しっかり追走して初優勝も狙いたい。練習も一緒にやっている坂田君へ」

　（9R・A級決勝）
　初日を快勝し、2日目は惜しくも2着となった東矢だが、近況の流れが良く、1，2班戦にも慣れてきている。始めての小倉バンクでやや踏み心地に不安はある様子だが、脚力は一枚上とみる。タイミング良く豪快に踏み上げてVをつかみ取る。

【3連単】7－21－2135。

（1）長谷部　龍一「打鐘ガマシの予定だったが、久樹さんのペースが良かった。踏み出した感じで乗り越えられるとは思ったし、セッティングもかみ合っていた。自力」
（2）西田　将士「米嶋君と二條君を信頼して付いていった。最後の伸びはもう少しだったが、セッティングを扱って感じは上向いた。東矢君へ」
（3）山口　　聖矢「まだ追い込みには慣れていませんね。思ったより脚が溜まっていなかった。決勝も長谷部君へ」
（4）富永　　益生「内藤君がしっかり駆けてくれたね。準決も1着が取れる展開だったんだけど、ここで取れないのが今の状態かな。内藤君へ」
（5）大久保　直也「野崎君が頑張ってくれたおかげ。自分の持ちタイム通りの走りができているし、感じはいい。先手ラインへ」
（6）内藤久文「富永さんのおかげです。脚の状態がそこまで良くないなかでも、準決は気持ちでしっかり走れました。自力」
（7）東矢　　圭吾「1周半で出切っていれば…。勉強になりました。踏み方を修正してスカスカする感じは直ったが、自分のペースで踏めた割に脚に来た感じ。自力」

＜決勝以外の見どころ＞

　（1R）機動型は大崎のみ。マイペースに持ち込んで押し切る。脇田はタテに踏んで直線突っ込みも。中山は「前々に」で番手を取りに行く可能性も大だ。
【3連単】1－42－4237。

　（2R）補充参戦だが秋永が地元の先輩・高田のために迷わず駆ける。高田は頑張りを無駄にせずしっかり食らいついて伸び勝負。梶原は「中団中団」から勝負へ。
【3連単】2＝3－174。

　（3R）2日目勝利ある斎藤がタイミング良く駆ければ番手の阿部に勝機到来。五反田の捲り一発は狙ってみたい。
【3連単】1＝2－346。　狙いは4－126－1236。

　（4R）迷わず駆ける下沖を好マークして、安東が決め脚を発揮する。増成のペースなら鳥生に勝機あり。
【3連単】1－42－4235。　増成の主導権なら、2－143－143が狙い。

　（5R）原井が3車の厚みを生かして積極駆け。不発でも屋良が直線伸ばして、屋宜まで連れ込み沖縄両者でワンツーだ。
【3連単】1－35－3562。　狙いは白浜の一発、6－13－1352。

　（6R）米嶋の仕上がりはひと息。ここは特選スタートの堀が好機スパートが決まる。2日後は移籍後初に勝利を挙げた樫山が好マーク。
【3連単】3－41－4162。　修正できれば米嶋の捲りが決まる。1－36－3462。

　（7R）惜しくも決勝を逃したが、久樹が白星で締める。二條は好追してG前伸び勝負へ。
【3連単】2＝1－345。