三谷竜生が5年ぶり地元記念V 開設記念 【奈良】

奈良競輪のG3開設72周年記念「春日賞争覇戦」は5日、12Rで決勝を行い、三谷竜生(35)=奈良・101期・S1=が、残り1周で番手から出た山田久徳の後位からさらにタテへ踏み込んで1着。通算では6回目、地元記念は2018年以来となる優勝を果たした。2着に佐藤慎太郎、3着に柏野智典が入った。
■ヒーロー
三谷が完全優勝で2018年以来となる地元記念Vを決めた。
狙った前受けができず、近畿勢は中団からのレースとなったが、中西が好タイミングで仕掛け、マークの山田が終HSから番手発進。新田が巻き返すも、三谷が外へ張りながら前へと踏んで退けた。「込み上げてきた」とゴール後はガッツポーズで地元ファンの声援に応えた。
18年のグランプリ覇者でG13Vと実績確かな三谷。近年は不調に陥ったが「昨年から調子が良かった」と確かな手応えで臨んだ地元記念で最高の結果を残した。
ファンの前では「グランプリを取れるように」と宣言。「地元記念で結果を残したので、これからのG1でも結果を」。今回は途中欠場となった脇本、古性のS班だけでなく、復活ののろしを上げた三谷が近畿の主力として今年のG1戦線に挑む。 (貞 友之)