渡辺豪大が連勝、中川聖大は特別昇班に王手 ミッドナイトF2【小倉】
小倉競輪のF2ッドナイトは6日、決勝進出を懸けたA級1、2班戦の準決3番とチャレンジの準決2番を行った。
チャレンジ準決勝の3Rは、長松大祐が主導権を握ったが、ホームから仕掛けた矢部駿人が内村竜也を連れて先頭まで浮上。そのまま矢部が逃げ切って予選に続く連勝。4Rは中川聖大が予選と打って変わってしっかり先行。逃げ切り勝ちを収めて8連勝と白星を重ね、特別昇班へ王手をかけた。
A級1、2班戦の準決勝7Rは、張野幸聖が積極駆け。小林卓人が続いてラインで決着の態勢だったが、その後ろを追走した坂本修一が、直線で鋭く追い込んで勝利。8Rは、28年ぶりにA級戦を走る小嶋敬二が主導権を取り切り、バワフルにそのまま押し切り勝ち。通算803勝目を飾った。9Rは、121期の末広快理が先頭に出切ったが後続が離れ、番手に渡辺豪大がハマる展開。最後は渡辺がきっちり追い込んで初日特選に続き連勝。加倉正義もしっかり追走してラインでワンツー決着。末広が3着に粘って、決勝進出最後の切符を手にした。
<決勝戦の見どころ>
(8R・チャレンジ決勝)
中川の特別昇班が目前に迫った。予選は豪快に捲り、準決勝は逃げ切ってみせた。脚力は一枚上で、決勝は勝つ走りに徹してパワーでねじ伏せる。
連日、積極的に動けているのは矢部。ラインは3車と厚みがあり、状態も悪くないだけに、中川に必死の抵抗。
【3連単】3-15-125。狙いは単騎・長松の一発で4-35-1235。
(1)北村 篤「中嶋君が行ってくれるかと待ったが、切り替えた。付いていて余裕はあったし、感じは悪くない。セオリー通りに、強い地元・中川君に付ける」
(2)小林 健「中川君が強かったですね。抜くつもりはあるが、どこまで行っても抜ける感じはないですね。決勝は矢部君のハコへ」
(3)中川聖大「最後の踏み直しは少し重く感じたし、上がりタイムもイマイチ。それでも状態は悪くないし、決勝もしっかり勝ちたい。自力」
(4)長松大祐「前場所よりも状態はいいと思うけど、脚の感じとかは、かみ合っていない。決勝は単騎で自力勝負」
(5)矢部駿人「少しかかりすぎた感じはあったが、大丈夫かなと思った。状態は悪くないし、決勝はもっと良くなると思う。自力」
(6)内村竜也「前のおかげですよ。それしかない。矢部君はレースもうまかったですね。岡山勢の後ろを固める」
(7)大平竜太郎「突っ張り通す予定だったが、だめでしたね。もっとうまく流れや展開を見て走れるようにしたい。自力」
(9R・A級決勝)
混戦模様だが、初日特選を制し、準決も勝って連勝を決めた地元の渡辺に期待。タテ脚が強烈な坂本も台頭十分。機動型2車が並んだ中近勢は初日特選の挽回なるか。単騎の末広の一撃も侮れず、狙いどころ満載の決勝だ。
【3連単】3-12-1247。狙ってみたいのは末広の一撃で7-312-全。
(1)坂本修一「一度、落ち着いて仕掛けることができた。1着が取れているし、初日よりも感じは良くなっていた。単騎で、気楽にやります」
(2)小嶋敬二「突っ張られたらどうしようかと思ったけど、良かった。とにかくラインで決めることができてうれしい。初日と同じく、張野君に任せる」
(3)渡辺豪大「無理せず一度落ち着いて仕掛けた。加倉さんとワンツーで決めることができて何より。脚の感じはそこまで良くない。自力自在に」
(4)張野幸聖「初日から準決のような走りができていれば・・・。もう少し早くかかってくれればいいのかな。修正して頑張りたい。自力」
(5)加倉正義「渡辺君が少し大丈夫なのかなと思った時に口があいてしまった。それでも挽回できて2着だし、脚の感じは悪くなさそう。渡辺君へ」
(6)土岐幹多「(2分戦で)番手で競られるのは想定していたし、自分がしのげばラインで決まると思った。自分の感じも悪くないが、小嶋さんが強すぎますね。小嶋さんの後ろ」
(7)末広快理「想定通りのレース展開にはなったが、まだまだ実力不足ですね。絶好調とは言えないが、しっかり動けている。自力」
<決勝以外の見どころ>
(1R)連日、積極的に駆ける岡嶋を目標に、大川がG前伸ばす。隊列が長い北野が主導権なら、番手の田中に展開が向きそう。
【3連単】2-1-435。狙いは田中からの4-23-1235。
(2R)地元の松丸が吉田を好リードして差す。37歳の新人・長谷川は連日、不発だが、捲りの展開ならパワーを発揮できそうだ。
【3連単】1-42-423。長谷川のアタマも十分。2-14-143。
(3R)初日を反省して2日目は積極的に駆けた五反田。手応えは感じている様子で、再び好機を逃さず仕掛ければ、タテ脚がある川添が鋭く伸ばす。
【3連単】2=4-135。一発は中嶋。1-246-246。
(4R)点数上位の永井が先手とみて、中野に展開が向く。それでも九州勢は、自分でも動ける興呂木が3番手を固めて厚み倍増。ここは両ライン互角の接戦。
【3連単】1-2-345。九州勢の上位独占を一考で3-45-451。
(5R)予選は白星だった天野が迷わず駆ける。最後は松田がきっちり追い込んで白星締め。今回は好調ムードの山崎は最終日に一発決めるか。
【3連単】1-2-634。狙いは山崎から。3-12-1246。
(6R)徹底先行型が不在でやや混戦模様。初日は自分で動いて勝った芳野が、再び梶応とワンツーを決める。前期S級の城戸崎は「自力勝負」。
【3連単】2-41-4163
(7R)宮崎の先行一車。隊列も長く、マイペースに踏み上げるだけ。九州勢はそれぞれ単騎で勝負だが、差し脚が鋭い加藤が侮れない上に、ヨコの動きができる屋宜は番手への飛び付きもありそうだ。
【3連単】4-51-5132。一発は屋宜でアタマから狙う。7-451-全。