競輪

【佐世保競輪・GⅢ開設記念】斉藤樂がレインボーカップ制す 寒さ味方に単騎で波乱演出

レインボーカップチャレンジファイナルを単騎で制した斉藤樂

 有言実行の走りだった。最終日9Rのレインボーカップは斉藤樂が捲りで勝利。出走選手全員が123期の自力型、5人が単騎という実力伯仲の激戦を巧みなレース運びで制した。

 「車番が近い梶原海斗さんに付いていこうと思った」と梶原の後位を確保。鐘でカマシた梶原にピタリと追走して、終4角2番手の絶好位置をゲット。最後はゴールまで目いっぱいタテに踏んで1着。3連単15万7200円の波乱を演出した。

 レース当日の佐世保バンクは雪もちらつくほど冷え込んだ。前日のインタビューでは「寒い予報なので、北日本の僕が勝ちたいと思います」と宣言。まさにその通りの結果となった。「今回はおこぼれ。何もしていない。特別昇班してからはしっかり先行勝負を貫きたい。ゆくゆくは師匠の荻原尚人さんのように、自在に動けて自力も出せる選手に」。師匠に近づくべく、まずは先行勝負で戦っていく。

 小柳智徳(2着)「9車立てなので、後ろでは勝負権がないと考えていた。前々で勝負しようと思っていた。1着が取れる展開だったが、内で詰まってしまった。特別昇班は素直にうれしいが、そこが反省点。両親や友達が見に来てくれたのも励みになった。今回は番手戦だったが、特班しても先行という自分の戦法を変えずに勝負していきたい」

レインボーカップチャレンジファイナル2着の小柳智徳

 熊崎麻人(3着)「3着以内に入って特別昇班するのは目標だったので、うれしい。ただ、石田さんの番手で何もできず申し訳ない気持ちがある。上のクラスでも戦えるように、どんどん力をつけていきたい」

レインボーカップチャレンジファイナル3着の熊崎麻人

 ◆レインボーCで特班 17日の佐世保競輪9R「レインボーカップチャレンジファイナル」で1~3着の斉藤樂(21)=宮城・123期、小柳智徳(25)=長崎・123期、熊崎麻人(24)=埼玉・123期は、18日付でA級2班に特別昇班する。

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