競輪

【小倉競輪(ナイター)FⅠ】山口富生は岐阜勢再興のカギ握る〝名師匠〟

 松岡篤哉は前回の向日町FⅠ初日を逃げ切り。41歳とは思えない若々しい動きで、今期23勝目を挙げた。「今期から練習を街道でのもがきメインにやっている。それくらいしか変えていないし、自転車ではなく体が良くなっている。若いときよりも脚はいいと思う」と自信を漂わせた。

 だがその前回初日の勝利は、師匠・山口富生の援護もあってのもの。山口も2節連続優出中と調子は上々だ。来期に続き、来年後期のS級1班もほぼ手中にしている。「弟子は何人もいるけれど、プロになったら特に何も教えないんですよ。それがいいのか、みんなすごく練習してくれます。弟子の活躍は刺激にはなりますね」と、師匠の教えを守りながら成長を続ける松岡を頼もしく眺めた。

 岐阜は競輪王国とも言えるほど2000年前後に隆盛を極めた時期もあったが、ここしばらくは山口が岐阜勢現役唯一のGⅠ覇者だった。それが今年5月に弟子の山口拳矢がダービーをV。徐々に再興へと向かっている。「拳矢のグランプリは、地元の大垣を走るので応援に行けない。テレビで見ますよ」。11年に山口の兄の幸二が勝って以来、岐阜勢がグランプリを走る。師匠として叔父として、久々に胸躍るGPまであと10日を切った。

 ▼10R(山口富生) 松岡が先行ならズブリと抜き去る。7―5=123、7―1―23、1―7―35。

 ▼5R(徳田匠) 実質先行一車。前回、地元での決勝で敗れた西浦を下す。7―134―1234、7―5―4。

今期23勝と勝ちまくっている松岡篤哉
前場所に続き、弟子の松岡篤哉と連係する山口富生

 

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