【久留米競輪・FⅠ】S級の松本秀之介は敗退で「取れる時に取っておけ」A級決勝に挑む弟の秀之慎へV指令
今節のタイトルになっている松本秀人氏は選手会の要職を歴任し、1996年のアトランタ五輪では日本代表監督を務めた偉人。今シリーズのS、A級に登場した松本秀之介と、弟の秀之慎にとって秀人氏は大叔父(祖父の弟)にあたる。その大叔父は、2人が生まれる前の1999年に亡くなったため記憶や思い出はないが、優勝したい気持ちはもちろん誰よりも強かった。
しかし、2日目のS級準決12Rで秀之介は福永大智に捲られて敗退。「結果論だけど、もっと仕掛けを待っていればよかった…」とがっくり肩を落としたが、ならばとA級決勝に勝ち進んだ弟に「番手を回るんだし、取れる時にしっかり取っておけ」とV指令。一族としてのプライドを託していた。