【九州王国再興へ】瓜生SSとの競りで成長 【高知】

熊本の若きリーダー・瓜生崇智が、松岡辰泰とともにスーツ姿で姿を現した。今年一発目のG1だが、既に「今年は全てのG1に出たい。ここでも爪あとを残したい」と意気込んだ。
前回の静岡記念では準決まで進んだが、7着で敗退した。しかし、その準決は郡司浩平の後位を巡って守沢太志に初手からジカ競りを挑んだ。外から競って、打鐘3角でSSの技量に屈したが、「自分なんかが守沢さんに競りかけるなんて失礼だったかも知れないけど、誰が相手でも行く時には行くというところを見せられたと思います。気持ちも入った。独特の緊張感や守沢さんの胸を借りて、うまさ、強さなど勉強になることがたくさんあった。追い込みの道で行くと決めたので、見つかった課題をクリアしていきたい」。負ける可能性が高くても牙をむき出して挑戦する心意気は、見るものを引きつけた。「お客さんとしても、競り合いは盛り上がるでしょう? 今回も番組次第ではあるかもしれませんよ」。直前は、前回の競りでの課題も含めて「タイムを出すようなものでなく、実践的な練習をしてきた」。さらに技術を磨いて、エキサイティングなレースをファンに提供する。
“同伴出勤”した松岡辰泰が、瓜生の初日のパートナー。静岡記念の初日にはワンツーを決めた。「やった! 辰泰とはワンツーばっかりですよ」と喜んだ。しかしその松岡は冷静に、「ワンツーばかりということはない。一度だけだと思います。でも自分も瓜生さんが後ろだと信頼感が違う。それに高知は9連勝でS級特昇を決めたバンク。相性は抜群です」。嘉永泰斗も加えた、火の国20代トリオが、南国500バンクで大暴れしてくれそうだ。