競輪

【静岡競輪・GⅢ開設記念】清水裕友が今年2度目の記念制覇

通算11回目のGⅢ優勝を遂げた清水裕友

 令和6年能登半島地震復興支援競輪として行われた静岡競輪のGⅢ開設71周年記念「たちあおい賞争奪戦」は4日、最終日の12Rで決勝戦が行われ、南関3車の後ろを奪った単騎の清水裕友(29)=山口・105期・SS=がBSから仕掛けて優勝。1月の大宮記念以来、通算11度目のGⅢ制覇を果たした。郡司の番手から発進した深谷知広が2着。深谷マークの佐藤壮が3着に粘った。

 ■ヒーロー
 完全アウェーの富士山バンクでも好調清水が力強さを発揮した。「小林君が先切りしそうだったけれど、4番手をスルッと取れたのが良かった」。南関3車に続く絶好の位置をキープすると、郡司を残し気味にけん制する深谷の動きを察知し発進。番手から抜け出す深谷との踏み合いを制し、ゴールを駆け抜けた。

 ウイニングランでは地元の深谷を応援するファンから「ブーイングがすごかった」と苦笑いしたが、今年に入りGⅢ3戦で2V。ヒール役を演じながらもSS復帰1年目から強さをアピール。昨年11月から投入した新車の熟成も進み好調キープの要因だ。「KEIRINグランプリの時から良かったけれど、そこから感触はいい。自転車さまさまですね」と、愛機とのマッチングも功を奏す。

 中4日で今年一発目のGⅠ「全日本選抜競輪」(9~12日、岐阜)を迎える。「結果が出ているし、出来過ぎなところもあるけど、流れがあるうちに行けるところまで行きたい」。飛ぶ鳥を落とす勢いを見せる清水が、これからも輝きを放つ。
 

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