【岐阜競輪・GⅠ全日本選抜】塚本大樹、中村圭志が初GⅠで熊本復活をアピール
今年一発目のGⅠ。だが熊本の追い込み型2人にとっては、人生初のGⅠ戦となる。
塚本大樹は昨年10月、熊本記念in久留米で初のGⅢ決勝進出。12月の佐世保記念でも決勝進出と大きく飛躍した。その流れで初のビッグレース出場権をゲット。「気持ちは入っています」とヤル気十分で岐阜に入った。だが、「調子はそこまで良くはないんですよ」。前回のいわき平記念では、2予8着敗退と厳しい結果に終わった。「試したことのない車輪で走った。自分自身は仕上がっていると思っていたけど、やはり車輪が合わなかったと思う。3日目から戻して最終日には2着には入れたし、今回も戻したままで」と初GⅠへは慣れ親しんだ車輪で臨む。
「最後の最後、ギリギリまでやれることをやってきました」と練習もセッティングもやり尽くした。「岐阜には前日に入りましたが、外に飲みに行くこともなくホテルで過ごしましたよ」と優等生。初日は北津留翼―荒井崇博の本線3番手で、追走できれば4着までが進める2予に勝ち上がれるはず。目指しているのは出場だけではない。勝ち進んで、存在感を示す。
中村圭志は、2020年のGⅡ伊東共同通信社杯以来、3年半ぶりのビッグ。「でも今回はGⅠですよね。もうひとつレベルが上がるので、どれだけやれるか未知数ですね」と慎重な姿勢。点数も105点台まで下がり、「権利を取ったときには調子が良かった。でも前回の静岡記念が情けない結果(7、8着で3日目から欠場)でした」と威勢は良くはない。だが途中欠場したことで、「早く帰って、やれることをやれた。疲れがたまっていたし、昨年の良かったころに近い状態に戻せたと思う」と手応えも感じている。
今年は熊本競輪場の復活イヤー。先日発表された今年4~9月の開催日程には、7月20日からのFⅠ開催が記されている。今回の熊本勢は、直前に繰り上がった松本秀之介を含めて7人。福島の8人に次ぐ勢力だ(神奈川も7人)。初GⅠで熊本の層の厚さを見せつけて、再開を高らかにアピールする。