【岐阜競輪・GⅠ全日本選抜】地元勢は2人 山口拳矢、川口公太朗で盛り上げる
今回の中部勢は7人。近年は数の上では劣勢だが、2019年まで浅井康太(三重)が務めたSSが、4年の空白を経て新たに誕生した。その昨年のダービー王・山口拳矢だが、「直前にインフルエンザになった。3日くらい前に治った。あまり期待しないで見てほしい」と万全の状態ではないことを強調。だが、同じ岐阜で行われた2年半前のGⅡ共同通信社杯では見事にV。ここ一番の強さはピカイチで、確実に何かを〝持っている男〟。その言葉を真に受けてはいけない。地元戦で「もちろん気持ちは入っている」。初日特選で準決切符を手にできれば、流れに乗れるはずだ。
もう一人の地元選手は川口公太朗。昨年12月の松阪FⅠで落車して「肋骨(ろっこつ)、肺気胸をやっちゃいました。ここのことがすぐ頭によぎった」。せっかく決めていた地元GⅠを無駄にすまいとケアに専念した。「体の感じは9割戻った。実戦がないのは不安」と言いながらも、「2人で地元を盛り上げます」。
病気にケガに、万全ではなくても、熱い岐阜のファンの声援は誰より大きいはず。当地で行われる13年ぶりのGⅠを、気合で戦い抜く。