【岐阜競輪・GⅠ全日本選抜】北井佑季が別線完封の突っ張り先行で快勝

　北井佑季が圧巻の逃走劇を披露した。1予9R、前受けで周回し、「何が何でも突っ張るという気持ちではなかったんですが」と言いながらも誰一人出させることなく別線を完封。番手の和田健太郎に差される気配すらなく押し切った。レース後は「スローペースになったので、そんなに脚を使っていなかった」とケロリ。和田健太郎も、「敵にするとあんな嫌な選手はいないでしょうね。まだ半周くらいは駆けられそうな感じでしたよ」と汗を拭った。

　北井は前回の平塚FⅠ決勝でも、佐々木悠葵―平原康多らを相手に突っ張り先行でV。前検日、今回の参加選手からも「半端ない」「あれはエグい」という声が聞こえていた。9車立てでも力量を発揮。「GⅠでは決勝に進出できていない。そのカベを乗り越えたい」。この強さなら、決勝進出どころか、優勝をさらっても不思議はない。