競輪

【岐阜競輪・GⅠ全日本選抜】犬伏湧也が新山響平を捲り切って白星で準決進出

 犬伏湧也が、新山響平との力勝負を制した。2予8R、前受けの犬伏は打鐘で新山を突っ張りきれず、中団4番手。だが構えることなく、すかさず終HSで踏み上げた。後位の小倉竜二は離れて、単独での猛襲。終3角で捲り切り、そのまま新山に2車身差をつけゴールした。

 「突っ張りたかったが、隊列が長くて後ろの状況が判断しづらかった」。後ろ攻めの新山は、あえて赤板から進出せず、コーナーで後方を視認しにくい赤板1半から頭脳的な上昇。犬伏は不意を突かれて北日本ラインに出られてしまった。「突っ張り切れれば一番良かったけど、ああなれば中団を取らないとと思った」と頭を切り替え、小林泰正も狙っていた4番手を確保。すかさず終HSでカマシて新山を叩き切った。

 番手の小倉竜二を離してしまったが、新山を終3角で捲り切って一人旅。新山を置き去りにしてゴール線へ到達した。「なかなかない展開で、勉強にはなった。収穫はあった」。東日本を代表する先行選手を力で撃破し、経験値もアップ。昨年3度のGⅠ決勝へ進んだパワフル戦士が、残り2日間でさらに上を目指す。

 ▼12R(犬伏湧也)点数は110点だが、そんなレベルの脚力ではない。郡司も古性も全てをのみ込むパワーを秘める。3―19―123589。

 ▼7R(隅田洋介)四国の3番手ではなく、「自力を出したい」と単騎を選択。一発も十分。4―5=12378。
 

胸のシャツのプリント同様に鎖を引きちぎる猛犬のようなパワーを誇る犬伏湧也

 

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