競輪

松井 脚力安定の無傷4連勝

124期の卒業記念レースで完全Vを飾った松井優佳(中央)。左は決勝2着の谷元音羽、右は同3着の五味田奈穂
124期の卒業記念レースで完全Vを飾った松井優佳(中央)。左は決勝2着の谷元音羽、右は同3着の五味田奈穂

 昨年末に女王が誕生した近畿にまた一人、クイーン候補が現れた。松井が安定した脚力で4連勝。無傷のVは、114期の卒記を制した柳原真緒(福井)でもできなかった芸当。ガールズ初の年間3000万円を稼いだ柳原をも上回る可能性を秘めた走りだった。

 小学生のときトライアスロンを始めたのが自転車との出合い。中学から大阪で自転車競技を始めた。女子の自転車競技部が活発な鹿児島・南大隅高へ。藤田まりあ、山口伊吹(ともに116期)とは、別の高校だが同学年。競技を通じて友人となった。そこから「運動の知識を学びたい」と同志社大スポーツ健康科学部に進学。「高校から選手になったその2人の活躍を見て、自分も競輪選手になりたいと思った」。2人が成し得なかった卒記Vの実績を引っ提げて、プロでの対決となる。

 「自信のないタイプなので、自信を持てるよう練習していきたい。自信があるときはいい走りができている」。卒記完全Vは何よりの自信になるはず。2人の友人だけでなく、全ての先輩を追い抜くだけのポテンシャルを秘めている。

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