犬伏が記念初制覇 開設70周年記念 【大垣】

大垣競輪のG3開設70周年記念「水都大垣杯」は7日、決勝戦が行われ、単騎の犬伏湧也(27)=徳島=が最後方からホーム過ぎにカマして押し切り、記念初優勝を果たした。古性優作が捲りで迫ったが2着まで。地元山口拳矢は3着だった。
■ヒーロー
不利な単騎戦でも犬伏の爆発的なスピードがさく裂した。打鐘過ぎでの位置取りは最後方。しかし勝負を諦めていなかった。「たとえ優勝できなくても持ち味は出したかった。緩んだら行こうと思っていた」。言葉通り、HS前で流れが緩むと猛然と突進。カマし切ると、見る見ると車間が空く。捲り上げた古性が迫るが、差は縮まらないまま。上がり10秒8のハイラップを刻み、5車身差をつける圧倒的な内容で逃げ切った。
「前回のG1・全日本選抜から調子が良かったし、決勝が一番駆けた距離が短かったから」と記念初制覇にも、自信に満ちあふれた表情で話した。
次走はG2ウィナーズカップ(別府・18~21日)。しかしG2も通過点でしかない。「別府ももちろんですが、まずはG1の決勝に乗りたい。前回は準決で負けていますから」。狙うは頂点レースでのファイナル進出に、優勝。今年はG1戦線で大暴れする犬伏の姿が見られそうだ。 (西崎英亮)