競輪

【取手競輪・GⅡウィナーズC】河野通孝 肩鎖関節脱臼を押して「武田さん、芦澤君と出られてうれしい」

 地元の河野通孝が、必死の思いで出場にこぎ着けた。2年7カ月ぶりのビッグレース出場。昨年後期に20勝を挙げての出場だが、そのうち勝ち上がりでの勝利が14勝。負け戦での勝利ももちろん価値はあるが、それ以上に輝かしい活躍だった。

 だが3月7日、小倉FⅠの準決勝で落車。「左肩鎖関節の脱臼でした」。選手生命を左右することもあるケガだが、「そこまでひどくない。痛みは多少あるが、自転車に乗る分にはそうでもない」と気丈だ。

 ビッグレースには補充を除いて13度の出場があるが、地元戦は初。「焦ってやらないと間に合わないと思って練習してきた。何とか間に合った」。優しい口調とは裏腹に、懸ける思いは並々ならない。

 「出られるのはうれしいが、同期の武田豊樹さん、同学年の芦澤大輔君と一緒に出られるのがうれしい」と同県の選手の名前を挙げて感慨深げ。常に河野の前を行っていた実績あるその二人を差し置いて、今回は河野だけが特選スタートだ。「北井君とは初連係。強いし緊張します。ゴール勝負できるよう頑張りたい」。ゴールラインで北井に迫れたなら、自身ビッグ初の準決切符を手に入れられるはずだ。

2年7カ月ぶりのビッグレースに出場する河野通孝


 

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