競輪

【佐世保競輪(モーニング)FⅡ】選手生活で一番の大けがから復帰した神開将暢の目標は「60歳まで現役」

「60歳まで現役」を誓った神開将暢

 久留米のベテラン神開将暢が163日間の負傷欠場から復帰した。2日目だったこの日は「初日と比べて随分良かった。前の白川(有司)が離れそうで心配になったくらい」と4着の結果にも笑って見せた。

 昨年11月の大宮チャレンジ予選。番手絶好で勝利目前の展開だったが、後方から追い込んできた椿佳友(北海道)と接触。神開の前輪と、逃げ粘る久保光司(佐賀)の後輪が当たって転倒した。「左肋骨3本と胸骨を骨折。あまりにも胸が痛くて、本当に涙が出ましたよ」。その後、地元の久留米に戻って再検査すると左肩鎖関節の脱臼も判明。「33年の選手生活で一番の大けがでしたね」

 だが気持ちが弱ってきていたところに、来期のA級2班確定という朗報が舞い込んできた。「前期のチャレンジ(A級3班)で111番目の成績だったけど、自分がちょうどボーダーでした。チャレンジは公傷がないし、A2が取れたのは本当に大きいですよ」。これでにわかに競輪への熱い思いが再燃した。「あまり練習をやれない時期もあったけど、不思議と急にやる気が戻ってきた。妻に手伝ってもらって、しっかりともがくようになりました」

 思い描くのは9年後の自分の姿だ。「復帰してすぐなので一歩ずつだけど、まずは85点に戻すことを目標に。それからは還暦の60歳まで現役でいられるように頑張りたいなと」。2000年代後半までビッグレースの常連だった51歳が、次のでっかい目標に向けて歩み出した。

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