【久留米競輪(ナイター)GⅠオールガールズクラシック】絶不調だった児玉碧衣は完全復活で間に合った
児玉碧衣が地元GⅠ制覇へ準備を整えた。「久留米でのGⅠを走れるのは、今回が最初で最後かも」と今回に懸ける思いは並々ならない。2月は食あたりなどで全休。3月の復帰戦は3走とも1着がなく、ガルコレも7着に大敗した。だが懸命の練習で復調。「前々回の玉野は完全Vだったけど、あまり感触は良くなかった。でも前回の松山は師匠(藤田剣次)にセッティングを見てもらったし、ストレスなく走れた。間に合って良かったとホッとしている」。完全復活の手応えを得て、表情も明るい。
さらには「大阪での『ごぶごぶフェス』のチケットが当たったんです。なかなか手に入らないと聞いていたし、運気が向いてきてますね」と音楽フェスのチケットをゲットしてゴキゲン。「ここを優勝して、気を良くして行きたい」と声も弾む。「ホームだし、ファンの皆様はどこよりも自分の名前を呼んで応援してくれると思う。それを力に変えて、完全Vしたい」。初日は着順に関係なく準決に進出できるティアラカップに出走するが、いきなりトップギアに入れてVまで突っ走るつもりだ。
尾方真生もティアラカップ組。「地元だし頑張りたいけど、いつも通りですかね」とやはり今回もマイペース。「久留米のGⅠ組は5人いるので、しっかり、みんなで頑張りたい。自分は自分のレースをできるように」。欲は見せないが、3連続完全Vと状態は上がっている。児玉と優勝争いを演じるだけの状態にある。
2人の先輩・小林優香は11Rに登場。けが明け2場所目になる。2月末の落車で右肩鎖関節脱臼と肋骨3本の骨折など大けがを負った。それでもホームで初めて走るGⅠに向け「痛いなんて言っていられない」と最善を尽くし、前回は完全V。「ここから自転車をスタートさせて、数々の夢をかなえてきた。不安というより、やってやるぞという気持ち」。デビュー10年の節目に大仕事をやりそうなまなざしだった。
久留米勢は調子を上げてきている廣木まこ、左肩鎖靱帯損傷からの復帰戦の林真奈美を合わせて5人。自らの汗のしみこんだ走路で3日間、それぞれの思いを走りで表現する。