地元(岡山支部)選手紹介

地元岡山支部は、支部のエース茅原悠紀を筆頭に
5人体制で地元Vへとスクラムを組む

 茅原は今年開かれたSG3大会で既に2優出。どちらも優勝戦は6枠。6月の徳山グラチャンは5着にとどまったが、3月の平和島クラシックは3着と、コースの不利をはね返して賞金を稼いだ。
 持ち前の旋回力には磨きがかかるばかりで、6月のグラチャン準優でも絶妙のまくり差しを5コースから突き刺しての2着には場内がどよめいた。「簡単ではない場所に舟を運べた」。機力の後押しもあってのものとはいえ、これぞ茅原という絶品のターンだった。
 地元のSG出場はこれが5度目。2017年3月のクラシックで優出(4着)の実績こそあるが、ほかは全て予選落ちと悔しさも数多く味わっている。ここでまとめて晴らしたい。

茅原悠紀

 田口節子と守屋美穂は、女子の特別戦線でしっかりと優出ポイントを得て出場権を獲得。守屋は2月の児島地区選でも優出した(5着)。
 田口は2度目の地元SG。4年前のダービー以来だが、その時は予選で1勝を挙げたのみで、あとは舟券に絡めなかった。連続の年末女王として臨む今回、地元SG初の予選突破へとまずはチャレンジする。

田口節子

 守屋は5月のGI児島周年に参戦したばかりというのが大きなアドバンテージ。その周年はドリーム戦で、6コースから2着に届かせるファインプレーを演じた。長打力、決定力を増した今、地元でSG初優出まで届かせても不思議はない。

守屋美穂

 山口達也も田口と同様に2度目の地元SG。こちらも4年前のダービー以来で、そこで準優まで進んだ実績を持つ。コース不問の随一の攻撃力の持ち主で、GI優出が11回、SGでも優出1回の実績がありながら、未だに特別戦Vがないというのは意外な事実。GIを飛び越えてここでSG制覇を果たすかに注目。

山口達也

 そして、支部最若手として参戦する藤原啓史朗はこれがうれしいSG初出場。昨年9月の福岡周年で優出2着、今年1月の徳山MB大賞で優出5着とポイントを積み上げ、地元でのSGデビューをつかんだ。7月2日に優勝戦があったびわこのGII秩父宮妃記念杯では、8連勝のパーフェクトで特別戦初Vを達成。「(オーシャンカップへ)いい流れで行けます」と最高の弾みがつく勝利を大いに喜んだ。重圧をものともせずに偉業を達成した強心臓を、地元SGでも大いに披露する。

藤原啓史朗

ボート王国九州・山口

エース瓜生正義を筆頭に、全4支部11人がVへと挑む

 最大の6人体制が福岡支部。大将として臨む瓜生は、児島のSGで優勝の実績も持つ。2コースからのジカまくりでVという圧巻のレースを演じた、2011年のグランドチャンピオンだ。その後、17年クラシックでも優出(6着)とV争いに加わったが、19年ダービー、21年グラチャンは予選落ちと無念の走りが続いている。あの快走をここで取り戻す。

瓜生正義3783/福岡

 今年序盤の充実度なら前田将太が一番。1月の江戸川のGIも含め、5月までに5Vの荒稼ぎ。それでいて今年のSGで優出ゼロとは意外だが、逆に考えるともう快走が見られるころ。児島ではVこそないがSGでもGIでも優出歴がある。

前田将太4504/福岡

 郷土勢最若手の羽野直也も児島でのVがない。ただ、出場が通算で4節だけと極端に出走機会が少ない。昨年、初のグランプリ出場を果たすなど急激に経験値を増している本人の力を思えば、いきなり結果を出す可能性は大いにある。
 岡崎恭裕、西山貴浩、篠崎仁志は、児島では一般戦でのV歴があるほか、いずれもGIでの優出歴も持つ。中でも岡崎と篠崎は5月の周年に参戦したばかりで、篠崎は優出も果たした(3着)。最新情報を持つ強みを生かし、V争いに名乗りを上げる。

岡崎恭裕4296/福岡

 佐賀支部はSG覇者の深川真二、宮地元輝と、11年の最優秀新人・山田康二というタイトルホルダー3人が参戦。
 昨年末のグランプリシリーズでSGウイナーの仲間入りを果たした宮地は今年も快調。4月には大村GIIを制し、5月には平和島GIで優出3着。年間SG皆勤賞も視野に入っており、SG中盤戦のこのあたりで、終盤への勢いを得たい。

宮地元輝4445/佐賀

 山田も今年の内容は上々。3月の平和島クラシックは準優3号艇、5月の芦屋オールスターは準優2号艇と、着実に上位で予選を突破。その安定感を児島でも披露する。
 深川は今年のSGこそ予選落ちが続くが、児島では3度のV実績。直近では20年12月に10戦7勝という好成績で制した。進入やSに独特の難しさがある水面なだけに、ベテランの経験値を存分に生かしたい。
 山口支部の寺田祥と長崎支部の原田幸哉はともに、6月の徳山グラチャンに続き、支部からただ一人の参戦。
 寺田は地元開催のグラチャンで準優3着と無念の敗退。17年にGI周年記念制覇の実績がある児島で、その無念を少しでも晴らす。

寺田祥3942/山口

 昨年末の大村グランプリのファイナリストの原田は、今年の特別戦の優出は2月の若松九州地区選(6着)のみ。物足りない足取りだが、振り返れば昨年もグランプリ前の特別戦の優出は5月のオールスターの優勝と10月の平和島周年の準Vだけ。それでも一瞬の爆発力に優れているからこそ、年末決戦に名を連ねた。爆発の瞬間が今年はまだ来ていないだけとも言えそうで、そろそろ一発長打をぶっ放す。

原田 幸哉3779/長崎

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